人に熱い風土がつくるKOBELCOらしい
ダイバーシティ&インクルージョン
神戸製鋼所は「~私らしく KOBELCOらしく 全員活躍~」を活動方針としたダイバーシティ&インクルージョンを積極的に推進し、働き方改革、意識と風土の改革に取り組んでいます。今回、キャリアも部署も違う3名の社員に集まってもらい、神戸製鋼所での働き方について率直に語ってもらいました。
入社理由…社会に大きな影響を与えるダイナミックな仕事ができること。選考の過程で自分のキャラクターを全面的に受け止めてくれる懐の深さを感じ、自分らしく働ける会社だと思い入社しました。
入社理由…鉄だけではなく機械、電力など事業分野が広く、経営が安定していること。女性活躍にも力を入れていて制度も整っており、長くキャリアを築ける会社だと思ったからです。
入社理由…前職は印刷会社。品質管理の経験を活かし、より付加価値の高いモノづくりをサポートしたいと入社。グローバルに活躍できるチャンスが多いことも魅力でした。
■ワークスタイル…多様な働き方を実現
——— 神戸製鋼所では働き方改革を進め、様々な制度を整えていますが、皆さんはどのように活用されていますか。
A.M.:私は2020年に育休から復職し、現在、時短勤務、リモートワーク、フレックスタイムとフル活用しています。自宅でのリモートワークだと通勤時間の分も仕事の時間として使えますし、昼休みに買い物したり、夕方に少しぬけて子どもを迎えにいったりもできるので、育児と両立しやすいです。
H.S.:リモートワークにするか、オフィスに出社するかは自分で決められますし、出張の際は近くの支社・支店でも仕事ができるのも便利です。フレックスタイムは、2023年度からコアタイムがなくなり、自分の仕事の状況にあわせて始業・終業が決められるので活用しやすくなりました。
A.M.:そうですよね。フレックスタイムとリモートワークの両方を活用できるので、効率よく働けています。私はほぼ残業はしていませんし、忙しい決算の時でも19時を超えることはありません。
M.T.:私は2000年入社でこの中では最年長(笑)。お二人は昔を知らないと思いますが、この20年で、かなり働きやすい会社になったと思います。残業時間も削減されましたし、リモートワークの環境も整備され、今は出社しないとできない業務は、ほぼありません。2023年からは一定の条件を満たす場合(※)は新幹線通勤も認められ在来線だと通勤が難しいエリアからも通えるようになり、生活する場所の選択肢も広がっていますね。
※転勤発令に伴い通勤時間が2時間以上になるなどの一定の条件あり
H.S.:私は中途入社だからより感じるのですが、当社は制度が整っているだけでなく、利用しやすい環境だと思います。私は子どもが二人いますが、病院に連れて行く際に、有給とは別枠で看護のための特別休暇も取得できるのも、ありがたいですね。
A.M.:運用が柔軟なのも嬉しいです。リモートワークは会社として月に10日を目安としていますが、10日以上使いたい場合、上司に申請すればリモートワークを増やすことも可能です。
M.T.:服装も自由になり社内では、今日の私みたいにオフィスカジュアル、靴はスニーカーでOK。リモートワークが進んでいるからこそ、管理職としては部署内のコミュニケーションに気を配り、各メンバーのモチベーションが高まるよう電話やメール、対面でサポートしています。
■ライフイベントと仕事の両立…働くママ・パパをサポート
——— 当社では、男性社員も育休を取得するのが当たり前になってきています。育休取得にあたって不安などはありませんでしたか。
H.S.:私は2020年、2022年と2回、約1ヶ月間の育児休暇を取得しました。取得を前提に夫婦で話し合っていましたし、上司も背中を押してくれたので、不安はありませんでした。子どもの成長を間近で見ることができ、貴重な体験になりました。
A.M.:当社は育休を取得する男性社員も多く、育児に関心が高いと思います。私は2019年6月から約10ヵ月育休をとりましたが、社内結婚で、夫も1ヶ月の育休を取得。夜は夫が子どもをみてくれたので、私は睡眠時間を確保することができ、助かりました。
M.T.:管理職としては育休を取得する側、その間フォローする側の双方に配慮が必要だと考えています。私のメンバー2名(男性)が同時に育休を取得した際は、私の方から「育休を考えてみたら」と勧めました。本人たちは「休んだら周囲に迷惑がかかるのではないか」、「キャリアが分断されるのではないか」など様々な葛藤があると思いますので、その不安を払拭しながら背中を押してあげたいです。
H.S.:確かに育休中の上司や同僚のサポートは嬉しかったですね。みんな快くサポートしてくれますが、当たり前のことと考えず、周囲には常に感謝の気持ちを忘れないことが大事だと思います。
A.M.:会社からのサポートの一つで嬉しかったのは、福利厚生にあるカフェテリアプラン。育児・介護だと8万5000ポイントが1.2倍増しになり、10万2000円相当分が使えるので、ベビーカーの購入や帰省交通費に利用しました。あと復帰後は同じ職場で勤務できるのもポイント。復帰に際して心配はありませんでしたし、今も上司や同僚が「早く帰ってね」と常に気にかけてくれるのがありがたいですね。
H.S.:育休は分割して取得することも可能。例えば出産直後と、配偶者が復職する時など、みんなそれぞれの家庭の事情に合わせてうまく取得しています。
M.T.:育休から戻ってきた社員をみていると、仕事に対するモチベーションが高く、周囲に対する感謝の気持ちがあふれていて、育休のいい効果の一つだと思います。これからも育休でキャリアが分断されないよう組織として支援していきたいです。
■風土…人に対する熱い想いが、制度を活かす。
——— 中途入社者が神戸製鋼所へ入社を決めたポイントの第3位が「人・風土の良さ」となっています。皆さんが日頃から感じている風土の特徴を教えてください。
H.S.:中途入社の仲間ともよく話すのですが、神戸製鋼所はとにかく「人がいい」「温かい人が多い」という印象が強いですね。驚いたのは、東京本社でもビルに入れば、途端に関西の雰囲気になること。それと入社前に、歓迎会の連絡がきたこと(笑)。
A.M.:私は部署で歓迎会などの幹事役になるケースが多いのですが、入社前に歓迎会を設定するのが当たり前だと思っていました(笑)。
M.T.:他社の方からも「神戸って、仲がいいよね」、「社内飲みが多いよね」とよく言われます。もちろん嫌な人や忙しい人は参加しなくてもいいんですけど、密なコミュニケーションを好む人が多いかもしれません。学校とかサークルに近い雰囲気があり、ビジネスの付き合いというより、仲間みたいな感じです。
H.S.:入社前、「神戸製鋼所」は鉄の会社ですし、堅いイメージがあったのですが、実際働いてみるとかなり柔軟な人が多く、上司もフランク。だから意見も言いやすいですね。社長や役員など経営との距離も近く、3ヶ月に1回、希望者は誰でも参加できるライブイベント型の「KOBELCOの集い」も開催。社長自ら社員に会社の方針を語ったり、社員からは自由に質問したり、直接対話ができる。すごく貴重な時間です。
A.M.:私がいいなと思うのは、産休・育休など制度を活用するのが当たり前という空気が浸透していて、工場でも妊娠の後期でも着られるようマタニティ作業服をつくるなど、今よりさらに働きやすい環境にしていこうという会社の意志を感じるところ。今まで働いていて「ワークライフバランスがうまくとれない」、「子どもがいるから働きにくい」と思ったことはないですね。
M.T.:制度は単に「箱」であり、どれだけ立派な制度を整えても使いやすい環境・風土がないと活かされません。神戸製鋼所は多様な事業を展開し、活躍フィールドもグローバル。もともと互いの違いや強みを理解し、尊重する文化が根付いているからこそ、社員一人ひとりの多様な価値観やライフスタイルについても尊重する風土が醸成されやすいのだと思います。働きやすい環境をつくるのは結局、「人」ですから。