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調達

M.T.
鉄鋼アルミ事業部門
原料部 鉱石室
2019年1月入社
前職:電機機械メーカー購買


グローバルな舞台で、活躍したい。

大学の時に留学を経験したのをきっかけに、将来は英語を使いグローバルな仕事がしたいと思っていました。就職活動中に、国内外の多くのサプライヤーと品質・価格・納期の交渉を行い、自社に最適な資材を選ぶ「調達」の仕事を知り、電気機械メーカーに就職。

外注部品の購買担当を任され、社内の設計開発部門やサプライヤーと打ち合わせし、工数短縮やコスト削減につながる最適な材料を選択することにやりがいを感じていました。しかし国内のサプライヤーがメインだったので、海外との接点はほとんどなく、また、取り扱い品目が多く何百もの発注をこなすのに追われる日々。なかなか成長を実感できず、異動も難しい環境の中で、自分が描いていたグローバルなビジネスを実現したいという気持ちが強くなり、転職に踏み切りました。

神戸製鋼所は、サプライヤーのほとんどが海外なので、今までの経験を活かして更なる成長を求める私にはまさにぴったりの環境。鉄の会社なので「堅い会社」というイメージを勝手に持っていましたが、選考の過程で出会った面接官や社員が、論理的で理路整然な話し方ながらも決して突き放した感じではなく、人柄の良さや温かく朗らかな雰囲気が感じられたのも大きなポイントでした。

動かす量と金額、そして責任がケタ違い。

前職と同じ調達といっても、神戸製鋼所の調達は、取り扱う量と金額がまったく違います。私は現在、原料部に所属しており、扱うのは年間1000万トン以上、金額にして約1800億円の鉄鉱石。工場の生産計画にしたがって、契約先のオーストラリアやブラジルのサプライヤーから調達し、船を手配して加古川製鉄所に届くまでコントロールしていくのが役割です。

調達は生産における、いちばん最初の工程。万一、予定通りに原料が届かないという事態になると、当社の生産はもちろん、その原料を使用するお客様の生産もストップし、日本経済に与える損失も大きいものになります。ミスは許されません。海外サプライヤー相手の仕事なので、時には日本の常識が通用しない部分も。だからこそ常に細かく状況を確認し、「原料を安定供給し、モノづくりを支える」という使命感を持ち、製鉄所を第一に考えて仕事を進めています。

神戸製鋼所は、チームワークの会社です。それをいちばん感じたのは、サプライヤー側のトラブルによって積み込み地から出航できず、加古川製鉄所の原料の在庫がひっ迫した時のこと。私は毎日、サプライヤーや船会社に状況を確認し、部署内で相談しながら、1分、1秒でも早く製鉄所に原料を届けるための方法を考え実行していきました。原料部はベテランの社員も多いので、知見を活かしていろいろな方面からの解決策をアドバイスしてもらい、製鉄所でも原料を温存するため調整をしてもらうなど、一体となった協力体制には本当に助けられました。

みんなで考えられる全ての施策に取り組んだ結果、無事に製鉄所に原料が到着。「Tさんのおかげだ。無事に着いて良かった」という言葉が何よりも嬉しかったと同時に、「高炉の火を止めなかった」という安心感で胸がいっぱいになりました。

調達のスペシャリストとして生きていく。

現在は配船の業務と並行して、カナダの鉄鉱石のサプライヤーとの契約業務も担当するようになり、徐々に業務の幅を広げています。今後は、まだ当社で取り扱っていない原料の検討や導入、契約更新時の交渉でのコストダウンを実現したいと思っています。取り扱い額が大きいのでトンあたり1ドル削減するだけでも、全体では数千万円の削減になり、会社に与えるインパクトも大きいものとなります。

そのためにもっと英語力を磨きたいという気持ちが強くなり、部内の研修制度を活用。3ヶ月間シドニーの語学学校に通ったのは、貴重な経験になりました。近々オーストラリアへ出張し、鉱山や港湾のリサーチを行う予定です。

当社はカーボンニュートラルの事業を推進中で、高炉工程でのCO2排出削減以外にも、船会社さんと共同で当社の船の航海におけるCO2排出をオフセットする実例もでてきました。原料部では今後一人ひとりが「カーボンニュートラル」事業に関わっていく方針なので、これからも新しいことにどんどんチャレンジしていきたいです。

転職して残業も少なくなり、今は月に15時間くらい。在宅勤務も活用できますし柔軟に働けますし、服装も自由で取引先などの来社がない時はTシャツにジーンズという人もいます。ワークライフバランスも充実できる環境で、今後もっと原料や製造に対する知識を深め、調達のスペシャリストとしてのキャリアを築いていきたいと思っています。